こんにちは。タイルカスタマイズの新倉です。
今日は少しタイル施工に必要なお見積り内訳項目についてお話しさせてください。
その内訳項目とは「法定福利費」です。
企業様とのお取引ではすでに必要項目として認知されていますが、一般のお客様の中には「どうしてタイル施工するのに、法定福利費を請求されるの?」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。
法定福利費を内訳明示されている見積書について国土交通省より以下のように説明されています。
建設産業では、公平で健全な競争環境を構築するとともに、就労環境の改善による建設業 の持続的発展に必要な人材の確保を図るため、関係者を挙げて社会保険等未加入対策に取 り組んでいます。
社会保険等未加入対策を進めていく中では法定福利費の確保が重要ですが、これまでの 取引慣行では、トン単価や平米単価による見積が一般的で、法定福利費がどのように取り扱 われているのかが分かりにくい状況でした。
法定福利費を内訳明示した見積書(標準見積書)とは、下請企業が元請企業(直近上位の 注文者)に対して提出している見積書を従来の総額によるものではなく、その中に含まれる 法定福利費を内訳として明示したもので、これを活用することにより、社会保険等の加入に 必要な金額をしっかりと確保できるようにしていこうとするためのものです。
当社では以下のように法定福利費を算出しています
タイル工事の見積りでは、施工費を以下のような内訳に分けています。
- 材料
- 副資材
- 施工労務費
- 法定福利費(施工労務費の15%)
- 雑費
- 経費
このように、法定福利費は、施工費の内訳にある「施工労務費」の15%で算出しています。
施工労務費は、「人工」と言って、実際に施工を行う人材費になります。よって法定福利費は人材に掛かる費用になるため、労務費から算出されるのですね。
材料や、雑費は福利費の対象である「人員」ではないので、対象外ということです。
建設業では、未だ社員に社会保険を加入させていない現状が見受けられるようです。
しかし、建設業にとって作業員の健全な労働環境は、働く人間にとっても、施工を依頼するお客様にとっても、工事を完了させるために欠かせないことです。
カラダが資本でもある建設業界。タイルカスタマイズを運営するアキワサービスでは、社員の労働環境を確保できるご請求をさせて頂くことは、国土交通省が明示しているとおり、必要不可欠なことです。
言い方を変えると、もし弊社に限らず何か工事や施工を依頼する際に、見積書に「法定福利費」が明示されていなかったら、その時点でお取り引きを少し考えたほうが良いかもしれません。
社員を大切にしている会社が、安全で丁寧な仕事をするということは、比例していると思います。
ちょっとした豆知識、健全なお取引の参考になれば幸いです。